柿谷曜一朗の不思議なタメ 相手が奪いにいけない間合い

2021シーズンに大型補強を敢行した名古屋グランパス。開幕戦で一際異彩を放っていたのが、柿谷曜一朗でした。
得意のトップ下でのプレーは常に何かやってくれるかもしれない期待感がありました。早速柿谷選手の独特なプレーを解説していきます。

プロフィール

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  • 身長:177cm
  • 体重:68kg
  • 年齢:31歳
  • ポジション:MF・FW
  • 前所属チーム:セレッソ大阪
  • 現所属チーム:名古屋グランパスエイト


2021年シーズンに小さい頃から育ててもらったセレッソ大阪から名古屋グランパスに移籍してきた選手です。
4歳からセレッソ大阪で育ち、スクールからプロまでセレッソ一筋でした。若い頃から「天才」との呼び声も多く、2013年には日本代表に選出される活躍をしました。しかし2019年頃からセレッソ大阪でベンチになることが増えた柿谷は、2020年から2年連続で熱心にオファーを出していた名古屋グランパスに移籍する決断をしました。

柿谷曜一朗のプレー特徴

柿谷のプレー特徴は3点あります。

  • セカンドボールが収まる
  • ファーストタッチの柔らかさ
  • 前を向いたときの独特の間合い

セカンドボールが収まる

特に開幕戦(VSアビスパ福岡戦)で際立っていたのはセカンドボールを収める力です。

名古屋は失点数が少ないことが特徴のチームです。その理由として、自陣で無理にショートパスを繋がないことを徹底しています。なので前線への供給ボールが少し荒いロングパスになることがあります。そこで前線の選手にはセカンドボールを拾い自チームに繋げる力が求められます。

柿谷はセカンドボールを拾うのが非常に上手です。卓越したボールコントロールで相手にボールを奪われない場所にボールを置くか、ダイレクトで味方にはたくことができるので、名古屋の攻撃回数を増やすことができていました。

ファーストタッチの柔らかさ

セカンドボールを収める力にも通ずる部分がありますが、ファーストタッチが非常に柔らかく、自分のプレーエリアに常にボールを置くことができます。ボールを止めるアイデアが豊富で、足裏やアウトサイドを使ってボールの強弱をコントロールするスキルは唯一無二のものがあります。
セレッソ時代にも凄まじいファーストタッチから、試合を決めるようなゴールやアシストを何度も魅せてきました。
名古屋ではそのファーストタッチを活かしてボールを収め、周囲を活かすようなパスを何度も供給していました。

前を向いたときの独特の間合い

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柿谷選手はローペースで前を向いた時にボールをあまり触りません。ボールを動かさずに相手をよく見て、相手の逆を突くことを狙っています。相手も逆を取られたくないので積極的にボールを奪いにいくことができません。その際に時間が止まったような空間が訪れます。それが柿谷選手の独特の間合いです。
私は柿谷選手と対峙した経験がありますが、間合いに入ったら小さいフェイントを沢山織り混ぜられます。本当に奪いにいけません。奪いにいくとショートパスで交わされたり、股を抜かれたりして逆を突かれてしまいます。そして奪いに行かないと自由なプレースペースを与えてしまい、シュートを打たれたり、決定的なスルーパスを出されてしまいます。本当に厄介でした。

まさに「後の先を取る」という言葉がしっくりくるプレーヤーです。

柿谷曜一朗に期待すること

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柿谷が得点を量産していた時期にできていたことは、相手の背後を取るプレーだと思います。扇原・山口蛍からのスルーパスからゴールを量産していました。
直近のプレーではボールを奪われない技術は魅せているものの、バイタルエリアで迫力がないことが多々あります。
今回の開幕戦でもボール保持と周囲へのパス供給でチーム貢献できていましたが、シュート数は0本でした。迫力が足りなかったように思います。
フィッカデンティ監督と名古屋フロントはシーズン開幕前から「ゴールを取ってくれ」と柿谷に伝えているようです。もっと相手の背後を取り、シュートを打つことでゴールを量産してほしいと個人的には思います。

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