久保建英はどんなプレーが凄いの?元プロサッカー選手が考察・解説

2021年東京オリンピックで大活躍した久保建英は、世間的に見ても非常に有名になりました。しかし、何が上手いのかをわかっている人は非常に少ないと思われます。様々な意見がありますが、元プロサッカー選手の目線で、どのようなプレーが凄いかをわかりやすく解説していきます。

久保建英とは?

東京オリンピックで更に有名になった久保建英ですが、改めて基礎的な情報・経歴を確認します。

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  • 現所属チーム:レアル・マドリード(レンタルでマジョルカに所属中)
  • 年齢:20歳
  • 日本A代表、U-23日本代表
  • 経歴:FC東京→横浜Fマリノス(レンタル)→レアル・マドリード→マジョルカ(レンタル)
       →ビジャレアル(レンタル)→ヘタフェ(レンタル)→マジョルカ(レンタル)
  • 備考:15歳でJリーグ最年少出場・得点を記録
       14歳まではバルセロナの下部組織出身
       地中海カップの大会MVPになるなど活躍するも、バルセロナが登録違反によりFIFAから制裁措置を受け、日本に帰国

ここが凄い①視野が異常に広い

サッカーにおいて選手の価値を最も高めるのが、視野の広さです。
理由は2点あります。

  • 攻撃時、味方の位置を把握する事で、プレーの選択肢を増やす事ができる
  • 守備時、敵の位置を把握する事で、危険なエリアを事前にカバーすることができる

久保建英は前線の選手ということもあり、特に攻撃時の視野の広さが際立っています。
では何故視野が広いかというと、首を振る回数がとにかく多いのが理由です。

プレー中の選手は、ボールを目で追いかけてしまう事が多く、
目紛しく変化する状況を逐一把握するのは非常に難しいです。
視野を確保する方法は首を振る回数を増やす事以外ありませんが、
これは日々の練習から癖付けなければ会得できないスキルです。

久保建英は、ボールをもらう直前やドリブルの最中に首を振る回数が非常に多く、
このスキルがプレーの選択肢を広げ、魅力あるプレーに繋がっています。

ここが凄い②駆け引きが抜群に上手い

サッカーで点が入るときの多くは、駆け引きの中で相手の逆を突いた瞬間です。
逆を付ければ相手DFの反応が遅れ、良い状態でシュートを打てる可能性が高いからです。


久保建英は、ドリブル時の相手DFとの駆け引きが非常に上手いです。
理由は、パス・ドリブル・シュートなどのプレーの選択肢が複数あることにあります。


より具体的にいうと、

  • 視野が広く、複数のパスコースを選択肢として持っている
  • 相手をドリブルで抜き去るという選択肢を常に持っている
  • 抜き切らずにシュートを打てるという選択肢も持っている

複数のプレーの選択肢を持っていることで、相手DFは久保が何をするか予測が非常に難しくなります。
そうすると、パスを出すフェイント・シュートを打つフェイント・ドリブルで抜くフェイント
のリアリティーが増して、相手の逆を突く可能性が高まります。

久保建英は、このような駆け引きを駆使して相手の逆を常に狙っているため、
試合を決められるような決定的なプレーをする事ができます。

ここが凄い③ボールタッチの細かさ

駆け引きの成功率を高めるために重要なのは、ギリギリまで相手の動きを見る事です。
相手を見て、ギリギリでプレーを変えることができれば、相手の逆を突く可能性が上がります。
ギリギリでプレーを変えるには、ボールを常に自分のプレーエリアに置いておく必要があります。
自分のプレーエリアにボールを置くためには、細かなボールタッチが必要になります。


久保建英の最大の特徴は、トップスピードでも非常に細かくボールを触る事ができる事です。
相手の事を良く見る視野の広さもあるため、常にギリギリでプレーを変えることができます。


そのため、相手DFは容易に飛び込む事ができず、待ちの姿勢になります。
そうなると、久保建英へのプレッシャーは薄まってしまい、プレーの主導権を久保が握ることになります。
相手DFは後手になってしまい、積極的にボールを奪う事ができなくなってしまいます。

久保建英が、ボールを奪われない理由はこういったストーリーが実はあります。

ここが凄い④スルーパスが出せる

サッカー選手の多くは何かに特化した選手が多いです。
例えばドリブラーならドリブル、ストライカーなら動き出しやシュート、パサーならパスなどです。


久保建英は細かいボールタッチが魅力のドリブラーなのですが、
更にパサーの側面も持っています。


トップスピードでドリブルしながら相手を抜き去るというプレーに、
試合を決定づける様なスルーパスを出すスキルが重なり合うことで、
よりドリブルで相手を抜けるようになるし、逆にスルーパスを出しやすくなります。

DF視点から考えると、距離を詰めなければスルーパスを出されるし、
距離を詰めればドリブルで抜かれるという心理状態です。

このドリブル+スルーパスという二刀流であることが、久保のパフォーマンスを高めています。

最後に

おそらく、今後久保建英は日本を背負う人材になります。まだ20歳ですが、パフォーマンスの完成度は非常に高いです。
しかし、順調に育っていくかはわからないので、メディアも久保の取り扱いは慎重になって欲しいものです。
メンタル的にも強いので問題ないとは思いますが、日本全体で暖かく見守り、育っていって欲しいですね。

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