どうもフラノです。
今回は23年シーズンにセルティックで34ゴールを上げて大ブレイクをした古橋選手ですが、何故ここまで得点を量産できるのかを元プロサッカー選手の目線で解説していきます。
目次
古橋亨梧とは?
Embed from Getty Images- 現所属チーム:セルティック(スコットランド)
- 年齢:28歳
- 経歴:興国高校→中央大学→FC岐阜→ヴィッセル神戸→セルティックFC(スコットランド)
- 身長:173 cm
- 体重:66kg
- 備考:日本代表(23年時点)
19年Jリーグ優秀選手賞
21-22年スコティッシュプレミアシップ年間ベストイレブン
22-23年スコティッシュプレミアシップ年間ベストイレブン
22-23年スコティッシュプレミアシップ最優秀選手賞
22-23年スコティッシュプレミアシップ得点王
22-23年スコットランドPFA年間最優秀選手賞
点を取れる理由①ゴール前でのポジショニングと駆け引きの上手さ
Embed from Getty Imagesポジショニングの上手さ
古橋選手のセルティックでの得点パターンの多くは、サイドからのセンタリングから押し込むパターンが非常に多いのが特徴です。その多くは、DFとキーパーの間にトップスピードで入り込むことでゴールを決めています。
相手DFが触るとオウンゴールを誘発し、触らなければ古橋選手が押し込むという形になっており、非常に効率よくゴールを奪える形になっています。
クロスを上げる選手との意思疎通がしっかりできており、非常に速いクロスをグラウンダーで上げてもらい押し込む形をとっています。
また古橋選手は体が小さいので、接触しないようにDFの間にポジションを取る事で、良い体勢でシュートを打つ事が出来ています。
駆け引きの上手さ
攻撃中のボールに関与しない時間帯のポジショニングも特徴的で、常にオフサイドポジションにいます。そして、最後フィニッシュの際にオンサイドポジションに戻ってきて、ゴールを決めます。
この動きは非常にテクニカルで、オフサイドポジションにいるFWを相手DFはマークにつきません。なので相手DFの注意を常に逸らし続ける事が出来ています。そして味方が良いパスを出せるタイミングでオンサイドに帰ってくることで、相手DFは古橋選手の対処ができない状態を作り出しています。DFからすると急に視野の外から敵が現れる感覚ですね。
このような繊細なポジショニングと駆け引きがあり、ゴールを量産できていると考えます。
点を取れる理由②プルアウェーの動きの質が高い
Embed from Getty Images味方がパスを出せる良い状態になった際に、古橋選手はプルアウェーの動きを多用します。
FWの基礎的な動きですが、古橋選手の動きは非常に洗練されています。
プルアウェーの動きは、基本的にはオフサイドにならないように相手DFの裏を取るという動きですが、更にいうと膨らむ事で足元へのパスを供給しやすい状態を作り出すこともできます。
つまり、1つの動きで2つのパスコースを作ることができます。
相手DFは裏をケアしながら足元へのパスもケアせねばならず、非常に難しい対応を迫られます。また旗手選手のような相手の逆を取れる良いパサーがいると、DFは更に判断に迷います。
DFのセオリーは裏を取られないことなので、裏を警戒すると足元にパスを出されます。
古橋選手はバイタルエリアで前を向くと、ドリブル突破や相手を抜ききらずにシュートを打つ技術も高いので、足元でもゴールを決める事ができます。
簡単にいうと、古橋選手がプルアウェーの動きをした時点で、相手DFに多くの駆け引きが発生し、シュートを打てる可能性が非常に高い状態を作ることが出来ています。
点を取れる理由③こぼれ球を抜け目なく詰める
Embed from Getty Images古橋選手は「凡事徹底」が出来る選手です。味方のシュートのこぼれ球を常に狙っています。
FWはやるべきタスクが沢山あります。前線からのプレス、攻撃時は裏を取る動き、ポストプレーなど多くの体力を使うタスクがあるので、バイタルエリアに行く時点で体力的にキツイこともしばしばあり、シュートのこぼれ球を詰められないFWも結構世の中にはいます。
しかし古橋選手はやるべきタスクを絞り込み、余計な動きはせず体力を温存することで、点を取れる動きに集中しています。そのため、味方のシュートのこぼれ球には必ず反応しています。
古橋選手は、「やるべきこと」の絞り込みが上手な選手だと思います。
最後に
古橋選手はスコットランドで大きな結果を残しているので、次のキャリアアップがどうなるのか・日本代表への招集が今後気になるポイントですね。非常に楽しみな選手です。
最後に古橋選手の「ここが凄い」が詰まったYouTubeを載せておきますので、是非見てみてください。